ウェブノウハウ

WEB KNOWHOW

難しくない!AWSでWordPressのサイトを構築する

11. メディアアップロードで自動トリミングされるようにする

前章でAWSにWordPressをインストールし、WordPressのサイトを表示するところまで完了しました。
このままでも十分使える状態ではありますが、画像をアップロードしてサイトに表示したい場合にはひとつ機能が欠けています。
その機能が画像の自動トリミング機能です。
WordPressには、アップロードした画像を[設定-メディア設定]で設定したサイズに縮小してはみ出した部分を切り取ってくれる、自動トリミング機能があります。
たとえばサムネイル付きのコラム一覧を出したい場合、サムネイル画像のサイズがバラバラだと、きれいに揃わずデコボコしてみっともないですよね(まあ、CSSでもどうにかできますが)。
ここでWordPress側で事前にトリミングされた画像を使えば、サムネイルのサイズが全部そろうのでデコボコせずに済みます。

そういうわけで、今回はこの自動トリミングに必要なImageMagickライブラリをサーバーにインストールする手順を説明します。

ImageMagickをインストールする

※ ここではAmazon Linuxサーバー&Apacheの場合について記載します。

  1. どこのページでも良いので以下のコードを貼り付けて当該ページを開きます。
    phpinfo();
    

    表示内に「imagick」があるかどうか確認します。
    表示があった場合は既にインストールされているのでここで終了です。
    「imagick」の表示が無い場合は、以降の手順を踏んでインストールをしてください。

  2. PHPのバージョンを確認し、Extrasリポジトリを有効化します。
    SSHで接続し、次のコマンドを入力します。

    amazon-linux-extras list | grep php
    

    出力に php8.2 が含まれていれば、Extrasリポジトリを有効化します。なお、ここで出てくるPHPバージョンによって以下のコマンドは書き換えてください。

    sudo amazon-linux-extras enable php8.2
    sudo yum clean metadata
    sudo yum install php php-cli php-fpm php-mbstring php-xml
    
  3. Imagick関連パッケージをインストールします。
    sudo yum install php-pear php-devel gcc ImageMagick ImageMagick-devel
    sudo pecl install imagick
    sudo bash -c 'echo "extension=imagick.so" >> /etc/php.ini'
    
  4. Apacheを再起動し、有効化を確認します。
    sudo systemctl restart httpd.service
    php -m | grep imagick
    

    ここで imagick と表示されていれば有効化できています。
    最後に1項で見たphpinfoのページで「imagick」を探し、あればインストール完了です。

 
 
以上、AWSでWordPressサイトを構築する流れのすべてを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
Webサービスの規模が日に日に大きくなるにつれ、それに比例してAWSを使ってサイトを構築したいニーズは増しています。
ぜひ100ウェブのノウハウを活用してAWSで売れるサイトを構築していってください。

【100ウェブ新着情報メルマガ】

WordPressカスタマイズ事例やウェブ制作ノウハウの新着情報、お役立ち情報を
リアルタイムにメルマガ配信!