この実装、面倒なら代行します
「チャットボット」が置かれているサイトを頻繁に見かけるようになりました。
サービス系サイトの右下などにチャットのボックスが置かれていて、テキストを入力すると会話形式で自動で回答が返ってくるアレです。
この「チャットボット」ですが、サイトの必須アイテムというほどではありませんが、チャットボットサービスを提供している会社も結構あったりして、それなりの需要があります。
なにせ閲覧者ユーザーと直接やりとりができるんだから、使い方を心得れば集客や売り上げにダイレクトに結び付けることができる。
「ユーザーとの最初のコミュニケーション」としてこれまでは「問い合わせフォーム」と「電話」だけだったところに、もうひとつ新しく「チャットボット」というリーチを導入する。
ありだと思いませんか?
ユーザーの観点から考えても、質問したら即座に答えてくれる、しかもナマの人間とのコミュニケーションではないので気が楽。とっつきやすさは言うまでもありませんよね。
IT系の調査では、チャットボットを導入するとサイトのコンバージョンが飛躍的に上がるというレポートもあります。
ということで、今回は自分のサイトにチャットボットを設置してコンバージョンを増やしてみようじゃないかという野心的なテーマで進めていきたいと思います。
それではさっそく「チャットボット」でググってみましょう。
ふむふむ、たしかに結構な数のサービスがリストアップされてきますが、開けど開けどどのサービスも有償。当たり前といえば当たり前なんですがね。
しかもそんなに安くないと来てます。
どうしたものか・・・。
はい、ここで登場するのが今回のテーマでもある、Google Cloud Platform「Dialogflow」です。
驚くなかれ、全部無料。(応答の回数などに制限がありますが、その制限値もかなり大きな数字なので、大抵のサイトでは問題なく無料で利用できるはずです)
しかも、Googleの環境を使って作れるのは大きなアドバンテージです。
最先端のAI、安定の実行環境、構築のしやすいGUI。どれをとっても安心の品質。
良いサービスができる予感がしますね。
それでは、これからDialogflowでチャットボットを作っていくことにします。
まずログインしましょう。といっても、Dialogflowにログインするのは簡単です。
Googleにログインした状態で以下のURLにアクセスするだけです。
https://dialogflow.cloud.google.com/
ログインしたら「Create Agent」をクリックして最初のエージェントを作成します。
エージェント名と日本語を選択して「CREATE」
Dialogflowでは、会話の往復をintentsという機能でつくります。
「intent」を開きます。
すると、デフォルトですでにintentが2つ登録されていることがわかります。
「Default Welcome intent」を開きます。
Eventsに「Welcome」とありますが、Dialogflowエージェントではこの「Welcome」が一番最初に立ち上がります。
つまり「Welcome」が最初に呼ばれ、そのイベントが起きたら「Default Welcome intent」が起動するようにデフォルトで設定がされていることを意味しています。
「Training Phrases」はこのインテントが起動するためのユーザーの入力フレーズ、「Response」はこのインテントが起動したらユーザーに返すワードを意味します。
作成したエージェントを試したいときのために、Dialogflowはシミュレータを用意してくれています。
さっそくシミュレートしてみましょう。
右側のシミュレータに「こんにちは」と入れると、「こんにちは!」と返ってきます。
これは、「Default Welcome intent」の「Training Phrases」にある「こんにちは」が打ち込まれたので、その「Response」として「こんにちは!」を返したからです。
では、登録されていない言葉として「わけわかんないことば」を入れてみるとどうなるか。
「今のは少しわかりにくかったです。」と返ってきました。
これは、デフォルトで登録されているもう一つのintent「Default Fallback Intent」が起動したからです。
「Default Fallback Intent」では、Actionに「input.unknown」とあり、「Response」にいくつかの文章があり、その中のひとつにこの「今のは少しわかりにくかったです。」という文章があることがわかります。
これは、登録されていないフレーズ入力があった場合に、「Default Fallback Intent」が呼ばれ、「Response」の中のどれかを返すように設定されていることを意味します。
いかがでしたか?
デフォルトに登録されているintentを使って、ざっとintentsの機能の説明をさせてもらいましたが、なんとなくDialogflowの枠組みは理解できましたでしょうか?
これがチャットボットをタダで作れるDialogflowです。
それでは、次回はいよいよ自作のチャットボットに挑戦です。
自分でintentを作成し、一問一答のチャットボットを作ってみます。
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